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考象室 コレクションNo.2
考象室・・・このコーナーでは、ZO-3を構成する個別パーツやオプション・グッズに毎回スポットを当て、僕らのZO-3をよりグレードアップさせるために、その構造を解析し考察を加えていきます。
第2回テーマ:「小さいけれど、大きな問題〜エンドピンのベストポジション〜」
「ボクは立って弾くことないから別にどこだって良いよ〜ん」という以外のZO−3 ユーザーなら必ず一度は悩んだであろうネック側のエンドピン位置。その独特の形状ゆえヘッドが重いボディ・バランスの悪さはストラップで吊り下げた 時より明確になります。それもあってメーカー推奨というか、純正でついているのはヘッド裏のこの位置(写真@)なのですが、実際ストラップを付けてかまえてみても、やはりROCK的でないと言いますか、ちょっと前の漫才トリオのギターの人みたいで、思わず演歌や浪花節を唸りそうになっていけません。それに立って弾いている状況というのは圧倒的に人前(スタジオ練習や既に本番)でしょうから、日頃から考えて対処しておきたいポイントであります。
でもメーカーさんもその辺の使い勝手は日々考えていただいているようで、ZO− 3最新モデル“アルティマ”のエンドピン位置はココ(写真A)になりました。実際吊ってみても安定感はバッチリです。 ただし“アルティマ”の場合ボディサイズがベースのPIE−ZOと同じですから、通常版よりボディバランスが良いので、その分割り引いて考えた方が良いでしょう。 通常版で同じ位置に付けた場合、かなり 安定しますが、ギターが前のめりになる事があります。その場合右腕の脇で前のめりを防ぎながら弾かなければならないので、演奏に集中したい人には少々わずらわしいかもしれません。

そしてその問題も解消されるZO−3マニアの間では既に定石とされている位置が ココ(写真B)です。通称“17フレット裏”と呼ばれるこの位置が、やはりボクが試した中でも最もベストポジションと呼ぶに相応しい位置で、安定感がありバランス も良好です。これから発売するアートロックシリーズは、基本的にこのポジションを採用していこうと思っています。

<ご注意> このコラムは、既存品の改造を推奨しているものではありません。あくまでも理想の位置はここではないかと推測し個人の意見を述べている読み物です。既存品には個 体差もあるでしょうし、プレイスタイルによってもその必要性は違ってくるので、既存品のZO−3のエンドピンをこの位置に変えてみたいという方は、くれぐれも良く 考えた上で自己責任のもとにやってください。腕に自信のある人でも、そうでない人なら尚更、購入した楽器店の店員さんやリペアーマンに相談しお任せする事をオスス メします。特に写真Bの場合、ネックを固定しているボルトがすぐ近くにあるので、エンドピンを固定する木ネジの設置角度が狭く、個人でやるにはちょっと難しいから です。仮に個人で改造され、それが失敗したり、使ってるうちに具合が悪くなるようなことが発生しても、当方としては一切の責任は持てません。よくよく注意するの と、本当に必要性をじている方のみが自己責任においてやってください。
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